■バルブの起源 |
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粗っぽくひとことで言えば「コルク栓を機械的にしたものがバルブ(弁)」と定義づけられています。止め弁なら、「液体ないし気体の流れを制御するために機械的に作動する止栓」であると言えば、一層明確になると思います。 |
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蒸気の時代到来からバルブについては多少考えられるようにはなりましたが、初期のボイラーでは、蒸気圧が非常に低く、蒸気用の止め弁の設計は、ほとんど必要とはされず、弁座やその他の部分のリーク(漏れ)は、ごく普通のこととなっていたようです。 |
*ふいご:金属の精練や加工に必要な火を起こすのに古代から用いるられた送風器。最初期は革袋を使用、後には多く、直方体で気密の箱に取りつけたピストンを往復させる方式が用いられた。 **古代ローマのコック:(弁の設計にはミラノ博物館長 ガイド・セリ博士の好意により収録)と記載されている。 ***カリグラ帝:ローマ皇帝。西暦12年生まれ。37年から41年まで帝位があった。 ****CFDesign:米BRNI社が開発した流体の流れと熱伝達を解析するゾルバー。 【参考文献】弁の設計 G.H.ピアソン著 日本弁工業会訳 (1959 日本弁工業会発行) |